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市原華雲斎作、盛籠の修理 その1

中岩孝二

広島県のお客様から、市原華雲斎作の盛籠の修理の依頼がありました。

籠の裏には、華雲斎の銘が入っています。

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この盛籠は、お客様がネットオークションで落札した籠だそうです。

影のように見える黒い部分が問題です。お客様は、黒い部分は、影だと思って

落札したそうですが、籠が届いてから、驚いたそうです。

「でも、この籠とは、何かの縁があるのでしょう、元の美人に戻してあげてください」
と、お客様のお言葉です。

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 このように、原因不明の汚れが付いています。

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 籐巻きもこのように切れてしまっています。

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 籠の裏にもべっとりと汚れが付着しています。

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 この籠が家の工房に届いたのは、半年位前の事です。

切れた籐巻きの修理と、汚れを落とす修理をすることになっていました。

籐巻きは、そんなに大変なことではありませんが、問題は、籠の汚れです。

籠が到着してから、汚れを除去しようと、色々と試みてみました。

まずは、水拭き、洗剤。汚れはびくともしません。

そして、シンナー、テレピン油(漆をとく溶剤)これも効果なし。

そして、今に至ります。

この間、色々と汚れを落とす方法を考えていました。なんだかクリーニング屋さんになった気持ちです。

そもそも、なぜ、籠に、こんな汚れが付いているのか、理解に苦しみました。

汚れの成分は、調べたわけではありませんが、おそらく煤と油と何かの粉末のようです。


そして、ある日、汚れを落とす方法を思いつきました。

その方法ですると、汚れが落ちはじめました。

下の写真は、一部汚れを除去した所です。

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そして、こんなに綺麗になりました。

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縁竹には、こんなに綺麗な煤竹を使っていました。

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次回は、籐巻きや折れた竹部分を修理します。

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Posted by中岩孝二

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