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魚籠の修理 その3

中岩孝二

 籠の角に編み込むための、山男に貰った山葡萄の木の皮です。

カチカチに乾燥しています。

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 山男に教えられた通りに、水に浸けて柔らかくなってから

加工しました。

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 幅と厚みを揃えています。

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 そして、角に編みつけました。

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 この魚籠を作った職人さんは、おそらく立ち上げは、籠に曲げ癖をつけて

立ち上げたのではないかと思います。

 しかし、おいらは得意の焼き鏝を使うことにしました。焼き鏝を使えば、

元の籠の立ち上げのカーブを再現するのは、容易だからです。


 底編みが出来たら、焼き鏝で緩やかなカーブをつけて立ち上げをしました。

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 立ち上げた籠を編みつけました。

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 元の魚籠の縁竹、力竹を取り外しました。

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 掛け籠の力竹を取り付けました。

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 蓋も作りました。元の魚籠の底籠に合わせると、これだけ色が違いますね。

それだけ、この魚籠が、釣り人と共に長年、魚籠として働いてきたことがわかります。

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 今度は、底籠を作ります。

胴の膨らみを付けながら編んでいきます。

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 編み終わりました。

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 元の魚籠を分解して、縁竹、金具、回しの力竹を取り外します。

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 新しく作った籠に、縁竹を取り付けました。

籠の左側にあるのは、取り外した回しの力竹です。

この回しの力竹、おそらく火曲げをしているはずなのですが、

火を当てた痕跡がありません。凄い腕前です。

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 家内に手伝ってもらい取り付けました。新しい籠にピッタリと収まりました。

ほっと一息、した瞬間です。ここが一番の難関と思っていました。

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 そして、金具、紐を取り付けました。

ここも緊張しました。古い金具なので、取り付けるときに壊してしまったら、

取り返しがつかないからです。

おいらは、籠は修理出来ても金具は修理出来ませんからね。


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 最後の仕上げ、籐巻きです。

ここが、一番安心して出来る作業です。

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 籐巻き完了です。この後、縁竹や回しの力竹をキレイに磨きあげました。

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 修理完了です。

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 修理参考価格 45,000円

 
 この魚籠の修理をしたことで、昔、この魚籠を作った職人さんから、

魚籠を通して、見たことのない技をたくさん教えて頂きました。

分解した、古い籠に向かって、思わず頭が下がり、礼をしている自分がいました。

翡翠魚籠販売

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Posted by中岩孝二

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